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なぜiPodだけがmp3オーディオで成功したのか

2008-01-07 (Mon) 02:10
ipodc.jpg


iPodが誕生した2001年、見込み顧客の頭の中にはmp3オーディオプレーヤーを知っている人はわずかであり、知っていても自分には関係がないと思う人が大半であった。当時のmp3プレーヤーはアジアメーカーを代表とする、多機能を売りにするものばかりでそれが当然であると誰もが思っていた。

そこで流星のように、蹴散らして売れていったのがiPodである。何が差別化であったのか、他と何が違うのか、他よりもいいところは何か。iPodが提供したのは「シンプル」である。多機能はオーディオプレーヤーの中、iPodは単機能であった。音楽を聴くことができるだけであった。競合ブランドと機能的に違うベネフィットは、iPodを買って、PCにつないで、CDを読み込ませて、iPodに音楽を入れるという一連の作業を、超簡素化に成功したことにある。その方法はiTunesという統合音楽ソフトウェアを利用することであった。アップル社はユーザーインターフェイスにおいて定評のあるMacOSを製造していたことも強みになった。

しかしながら、iPodのTVCMやパッケージには、その機能的ベネフィットをほぼ書くことはなかった。その代わり何が書かれていたのか。書かれていないのである。TVCMではシルエットにあわせて音楽を楽しむ様子と「GoodbyeMD」としか表されていない。どこにもiPodは「mp3オーディオプレーヤーの中で一番簡単です」とは言っていないのである。

言わないことがiPodの「シンプル」を伝えるパワーとなった。商品特性としてiPodは、ステンレスとコーティングプラスチック仕上げ、カラーリングは白と黒のみ。機能性としては画面の下にホイールがありそれだけで操作することができる。ロゴも、フォントも、直売店舗のアップルストアの内装、ウェブサイトに至るまですべて極限まで「シンプル」である。

このようにiPodの「シンプル」というブランド価値ひとつだけを徹底して、ブランドタッチポイントにすえていったことが、iPodの今日における強大なブランドを作り上げたのである。

作った商品のことをたくさんの人に知ってもらいたい。CMに効果的にベネフィットを伝えきりたい。「iPodは他より簡単です」と言いたい。iPodブランドを用いてオーディオ統合ブランドにしたい。消費者のためを思って色は10種類にしたい。サイズが変わらないならラジオ機能も内蔵したい。値段は競合ブランドを意識してもう少し安めに設定したい。

この誘惑をすべて断ち切ることができたからこそ、iPodはiPodたりえたのである。また、消費者のために~という前置きは気をつける必要がある。なんとなく正しい気がするのである。何が本質であるかを厳しく追究し、極限までそぎ落とし、一点に力を込める姿勢が重要なのである。
デル株式会社
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